恐ヶ淵は、旧久木野村が「やすらぎの里」として昭和62年(1987年)に周辺を整備し、自然と親しむ環境作りに力を入れている地所にある。淵には高さ5mほどの小さな滝と滝壷がある。
淵は深く、滝音は洞穴に響き、滝壷の蒼い水に引き込まれそうな気になる独特の滝と言える。地名が示すように、一帯には恐ろしい伝説が残っている。「ある日、男が釣りをしていると向こう岸からクモが泳いで来て、角結びの草履に糸をかけ始め、男は水中に引き込まれそうになった。以来、ここに来る人は角結びの草履をはかないようになった…」という言い伝えである。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
恐ヶ淵という名称とは違い、一帯に広がる南阿蘇外輪の自然に囲まれた素晴らしい景観は、絶賛に値する。春はワラビ狩りで賑わう。
地図・アクセス
●車=南阿蘇村役場前の信号を右折、久木野中学校横を通り約1.5km、道が左に曲がる所でそのまま直進し、林道に入り約2km。
■住所 阿蘇郡南阿蘇村河陰