• 環境立県・くまもと
  • 水の国
    くまもと

    水の国熊本
  • くまエコ

    くまエコ
  • 環境
    センター

    環境センター
環境立県・くまもとトップへ

なぜ熊本地域は地下水が豊富か(大きく3つの自然的条件)

最終更新日:

なぜ熊本地域は地下水が豊富か(大きく3つの自然的条件)

(1)地下水を浸透、貯留する大きな水がめ(地下水盆)の存在
   行政的には、熊本市、合志市、大津町等11市町村の範囲(1,000k平方メートル) 
(2)地下水を浸透、貯留させる地層の存在
   阿蘇火砕流堆積物、砥川溶岩、砂礫層、新期火山灰等
(3)豊富な降水量
   阿蘇山周辺は全国有数の多雨地帯
(4)地下水盆の存在
   阿蘇カルデラ西側外輪山の山麓台地※から熊本平野の地下は、難透水性の基盤岩が深い。
    →広くて深い盆地状の地下構造
     ※菊池、益城、植木等の台地部
   ランドサット衛星写真
    周辺山地と異なる色調
        →異なる植生、土地利用
    水系図
    周辺に比べ、河川の発達が悪い
    →雨水は台地上に溜まり、地下浸透しやすい

ランドサットからの写真


 
熊本・阿蘇周辺の水系

熊本阿蘇周辺の水系図

 
(5)地下水の浸透・貯留能力の高い地層の存在
 (1)阿蘇火砕流堆積物
  阿蘇カルデラの形成前に、計4回の大噴火(今からおよそ27万年前から9万年前)
  このとき噴出した大量の軽石や火山灰等が強く固結
  (阿蘇火砕流堆積物(溶結凝灰岩やシラス状)として、中九州一帯に広く分布)
  菊池台地の地下にも厚く堆積
  この火砕流堆積物の亀裂(クラック)部に大量の地下水を貯留
 
阿蘇火砕流堆積物の分布
阿蘇火砕流堆積物分布図 
菊池台地遠望
菊池台地遠望 
 (2)砥川溶岩
 益城町赤井火山から噴出した溶岩
  益城町南部から嘉島町(井寺・浮島)、熊本市東部(健軍・江津湖)の地下に分布
  溶岩の上部は亀裂が発達し、地下水を大量に貯留しやすい性質
  熊本市上下水道局健軍水源地
  5号井(深度40.5m)は、1本の井戸で日量1.4万m3の自噴量
 
砥川溶岩写真
砥川溶岩写真 
砥川溶岩分布図
砥川溶岩分布図 
(3)砂礫層
 菊池台地、託麻台地等の段丘の地下に分布
 (菊池砂礫層、託麻砂礫層等)
 浅層の自由面地下水(第一帯水層)が存在
 熊本平野の地下等では、浅層の島原海湾層、深層の未区分洪積層として帯水層を形成
 
(4)阿蘇火山新期火山灰土
 阿蘇火山の中央火口丘から噴出した火山灰土
 熊本では、赤ボク、黒ボクと呼ばれている
 (黒ボクは、火山灰土に植物の腐植を多く含む)
 阿蘇火山の周辺の表層を広く、厚く覆っている
 未固結~弱固結で網目状の小さなひび割れが発達し、雨水の地下浸透を助けている
 
熊本地域の模式地質断面図
熊本地域の模式地質断面図 

 (3)豊富な降水量
   阿蘇山周辺は全国的にも年間降水量の多いところ
    阿蘇山上  3,206.2ミリ/年 (1981~2010平年値)
    阿蘇谷   2,831.6ミリ/年 
   外輪山麓の台地部、平野部でも全国平均 (1,690ミリ/年)(国交省試算1976~2005)より多い降水量
    菊池台地  約2,200ミリ/年
    熊本市    1,985.8ミリ/年
    東京     1,528.8ミリ/年(世界平均 約810ミリ)
       ↓
   この豊富な降水量が、熊本地域の地下水の源
   年間降水量の多少が、地下水位(湧水量)変化に大きく影響

熊本県の降水量分布図
降水量分布図 
このページに関する
お問い合わせは
(ID:583)

重要なお知らせ

カウントダウン

注目情報

トピックス

オンライン申請 各種様式はこちら!