八代市東陽町の河俣美生にある小原川にかかる滝。落差8m、幅2mの小ぶりな段爆で、青緑色をした滝つぼと、流れ落ちる真っ白い水とのコントラストが鮮やか。その名にふさわしい美しい滝だ。
ここからさらに3kmほど上った所には、美生の滝よりも一周りスケールの大きい「小原(こばる)の滝」(落差15m、幅2m)もある。また、その周辺に小さな滝がいくつも見られるが、足場が悪いためか、地元の人もなかなか足を運ばないようだ。
美生というのは、この辺りの集落の地名で、子宝に恵まれない夫婦が、この地にあった天然石の観音様に祈願したところ、美しい女の子を授かったことに由来する。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
現在は遊歩道の崩落などで通行が禁止されていて、滝に近づくことはできない。また、滝の周辺も倒木などによって景観が損なわれている。
周辺スポット情報
熊本は全国でも有数の眼鏡橋のメッカ。緑川流域を中心に美しい弧を描く眼鏡橋が数多く見られる。江戸時代末期、全国で活躍した「種山石工」のふるさと東陽町にも現在21基の眼鏡橋が残っており、石橋をめぐりながらの散策もおすすめだ。滝の近くの美生川にかかる美生橋も現役の橋。
地図・アクセス
●車=東陽町中心部から県道25号を五木村方面へ。鶴地区の鶴バス停から案内板に従って右折。集落の中を抜け(道が狭い)美生橋(石橋)を渡って進むと谷口橋。すぐ上の砂防ダムに駐車場あり。その横から徒歩で上るが、現在、遊歩道は通行禁止となっている。
■住所 八代市東陽町河俣
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。