阿蘇外輪山の裾野にある緑豊かな水源である。うっそうと茂る周囲の木々は、水不足を懸念した肥後藩が、文化12年(1815年)から始めた植林によるもの。慶応3年(1867年)までの52年間の植林の結果、吉無田の湧水をはじめ、各山系の裾野にも湧水が増えたという。植林がもたらした水の恵みは、農業用水の利用とともに人々の暮らしを大いに助けたといわれている。
湧水量は毎分約8トンで水温は約13℃。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
冷たくまろやかな味わいの水は多くのファンを持ち、定期的に水を汲みに来る人も多い。水源のそばには、道を隔てて水神社と山神社がある。
周辺スポット情報
阿蘇の入口にあたる立野から原始林で名高い北向山をはじめ、俵山などが連なる阿蘇外輪山。吉無田高原はその南側に位置し、標高が500から1200mのゆるやかな傾斜地。高原からは遠くは有明海に浮かぶ天草の島々や雲仙岳を一望することができ、山際からなだらかに起伏するスロープと、その合間に点在する緑の広大なじゅうたんのような放牧地の景観は九州でも屈指の眺望を誇る。
地図・アクセス
●車=県道28号で西原村へ。西原南郵便局手前の道を右折。家畜改良事業団熊本種雄牛センター手前の大きな交差点を右折すると案内看板がある。
●駐車場=有り
■住所 上益城郡御船町田代
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。