益城町から阿蘇外輪山の俵山トンネルへと向かう県道沿いにある水源。うっそうとした樹林の中、直径4mほどの小さな池にコバルトブルーの水を湛える水源は神秘的な雰囲気が漂う。水温は約15℃。地元では「お池さん」の名で親しまれている。その昔、この地に住む村人が夢のお告げに従って、この水を飲んだり、痛むところに塗ったりしたところ、長年の難病が治ったという。これが評判となり、県内外から池の水を求めて人々が訪れるようになり、一時は旅館が立ち並ぶほどの賑わいだったそうである。当時ほどではないものの、今でも多くの人が水源を訪れるが、枯渇の恐れがあるため、1人20リットルまでに限定されている。池の横には 祭神として弁財天と白蛇の夫婦が祀られ、一帯は揺ケ池公園として整備されている。
周辺スポット情報
揺ケ池公園の道路を挟んで南側には、雄大な俵山をバックに大自然とふれあえる「俵山交流館・萌の里」がある。直売所では、地元でその日に採れた農産物や加工品などを販売している。 県道28号を俵山トンネル方面にさらに行くと、俵山西側の山腹には風力発電所「阿蘇にしはらウィンドファーム」の10基の大型風車見られる。
地図・アクセス
●産交バス=「萌の里・俵山登山口」バス停、徒歩約5分。
●車=西原村役場から県道28号を久木野方面へ。大切畑ため池を過ぎて道の駅「萌の里」の道路を挟んだ反対側にある。鳥居をくぐって約300m。
■住所 上益城郡御船町田代