南阿蘇の垂玉温泉にある金龍の滝。細く流れ落ちる二条の滝は優美で女性的。滝の周囲に鉄分を多く含んだ温泉の噴き出し口があり、温泉に含まれる鉄分が岩に付着し、輝いて見えるのだそうだ。特に夕方は夕日に映えて、あたかも金色の龍が天に昇っていくように見えることからこの名が付けられたという。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
幅5m、落差60m。垂玉川に架かる金龍橋から見ることができるが、温泉旅館の野趣に富んだ露天風呂からは間近に見ることができ、秋の紅葉シーズンは人気スポットとなっている。古くから文化人が多く訪れる景勝地で、近くには野口雨情の「秋の紅葉は山から山へ あその垂玉良い眺め」という詩碑が建つ。
周辺スポット情報
滝のすぐ横にあるのは垂玉温泉「山口旅館」。創業は江戸時代末期の文化年間と古く、明治40年(1907年)には与謝野鉄幹、北原白秋、吉井勇、木下杢太郎、平野万里ら、紀行文「五足の靴」の一行がこの旅館に宿泊している。 その200mほど上には、さらに古い創業の地獄温泉「清風荘」がある。夜峰山の山麓に湧く温泉は、鄙びた秘湯ムード満点の建物と足元から温泉が湧出する「すずめの湯」が人気。
地図・アクセス
●車=国道325号を高森方面へ。垂玉温泉の標識から左折。「垂玉温泉山口旅館」が目印。
●南阿蘇鉄道=「阿蘇下田城ふれあい温泉」駅から乗合タクシーで約15分。
■住所 阿蘇郡南阿蘇村河陽(旧長陽村)
※水源地についての詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。