明神池名水公園内の湧水池にある。近くには産土神(うぶすなかみ)を祀る群塚神社(むねつかじんじゃ)がある。天正時代(1573~1592年)、子どもがなかった吉田城の城主がこの池で身を清め、境内にある誕生石に願いを掛けたところ子宝に恵まれたという言い伝えがある。水量は毎分2トン。「誕生水」と呼ばれ、飲むと安産に効果があるといわれている。元々この池は5,070平方メートルもある沼沢湖だったが、昭和28年の大水害で現在の大きさになったそうだ。水害以前は、遠くの外輪山を借景に満々と水を湛えた大きな池で、一帯は一大景勝地になっていたという。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
現在はコンパクトながら心地良い公園で、園内には水汲み場やベンチが設けられ、人々の憩いの場となっている。入り口にはポリタンクや農産物も販売されている。
周辺スポット情報
水汲み場のすぐ横には「鬼官兵衛(おにかんべえ)記念館」がある。鬼官兵衛とは、明治10年の西南戦争の際、官軍小隊長としてこの地に駐留し、その後、旧長陽村黒川で戦死した元会津藩士・佐川官兵衛のこと。武芸の達人で、高潔な人柄は地元の人々に愛されていたそうだ。明神池で身を清めたという記録も残っている。館内には佐川官兵衛の資料のほか、郷土資料なども展示している。
地図・アクセス
●産交バス=「吉田新町」バス停、徒歩約5分。
●南阿蘇鉄道=「阿蘇白川」駅、徒歩約10分。
●車=阿蘇大橋から国道325号を高森方面へ。阿蘇登山道路吉田線の分岐点を右折、村道(旧325号) へ左折して約800m先の案内板から右折するとすぐ。
●駐車場=有り
■住所 阿蘇郡南阿蘇村吉田(旧白水村)
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。