村のいたるところから水が湧き出し、「水の生まれる里」と呼ばれる南阿蘇村を代表する水源である。水の神様をまつる白川吉見神社の境内にあり、水温14℃の清冽な水は地底の砂を舞い上げながら毎分60トンも湧き出し、熊本市内を流れる白川の主要な源流の一つとなっている。
この神社は阿蘇神社の末社として古代から尊崇されており、境内の中央から湧出する大泉流は肥後平野を潅流して幾千ヘクタールの水田を被い、湧水池は肥後名勝の一つに数えられていた。そして元禄14年(1701年)6月、第3代肥後藩主・細川綱利公が山狩りの際、参拝し、「当社は余が領地養田の源神で、恩恵広大である。速やかに社殿を修造せよ。」と郡代に命じ造営されたという由緒を持っている。
環境省「名水百選」のみならず「くまもと緑の百景」にも選定。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
水は自由に持ち帰りができる。 村内の工場でペットボトルとなった水は、「白川水源」としても販売。また、灌漑用水としても利用されている。 一帯は南阿蘇村自然環境保全地域として大切に保全。水源管理組合や地元の保存会による清掃作業なども行われている。
周辺スポット情報
国道325号と阿蘇登山道路吉田線の交差点付近には「阿蘇白水温泉・瑠璃(るり)」がある。泉温56度のナトリウム・炭酸水素塩泉。木を基調にしたドーム型の「こづみの湯」と、石を基調とした横長型の「かけ干しの湯」の2種類のお風呂のほか、露天風呂やサウナ、うたせ湯、バリアフリー対応の家族風呂などがある。
地図・アクセス
●産交バス=「白川」バス停、徒歩約5分。
●車=国道57号から阿蘇大橋を渡り同325号を高森方面へ。案内標識に従って白川水源を目指す。
●南阿蘇鉄道「南阿蘇白川水源駅」下車、徒歩約5分。
●駐車場=有り
■住所 阿蘇郡南阿蘇村白川(旧白水村)
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。