熊本では、井戸のことを井川とも呼んでいる。多くの水源に恵まれている熊本には至る所にこのような井川があり、水神さんが祀られている。
地区の湧水として、昔から人々に親しまれてきた杉井川は、生活用水としても利用されてきた。伝説によれば、嘉吉元年(1441年)、悪疫が流行し人々が困っていたところ、合志川上流の鶴の宮から1本の杉が流れ着き、その根元から清水が湧き出し人々を病から救ったという。
樹力が旺盛な頃は、杉の1つの根元から25本以上もの幹が伸びてまるで森のようであったというが、台風や落雷で幹は折れてしまい、今では根元の部分しか残っていない。しかし、根元からは今も清冽な水がこんこんと湧き出ている。今日、その杉は樹齢500年以上となり県指定天然記念物となっている。
周辺スポット情報
杉井川の近くには、道の駅旭志や四季の里旭志などの施設がある。
地図・アクセス
●産交バス=「伊萩」バス停、徒歩約3分。菊池市役所旭志支所及び旭志郵便局のすぐ近く。
■住所 菊池郡旭志伊萩
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。