水田が広がる西北小川地区の緒方龍吉さん方の敷地内に水源がある。水源にまつわる言い伝えでは、江戸末期の安政5年(1858年)の夏、緒方家の先祖が旅先で腰痛に苦しんでいたところ、夢枕に地蔵さまが現れ、「屋敷の一角に埋まっている地蔵を掘り出せば病は即座に治る」と教えてくれた。お告げ通りに地蔵があり、掘り起こすとこんこんと清水が湧き出し、病が治ったという。
この水を飲むと病が治ると評判を呼び、当時の薩摩藩からも水を求めに訪れたそうだ。水が湧き出したとされる6月1日には毎年、お地蔵さまに感謝する習わしがある。地蔵の手前には、コンクリートや岩で整備された小さな池があり、清水が湧いている。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
この湧水を使って製造された寒晒しが、宇城市小川町特産物の白玉粉の始まり。
周辺スポット情報
すぐ近くに観音山自然公園がある。コスモス街道も近い。
地図・アクセス
●産交バス=「小川四ツ角」バス停、徒歩約10分。
●車=小川商店街、寺町信号交差点より北へ約200m 。
■住所 宇城市小川町西北小川
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。