河内中学校の裏手にイチョウの老大木が1本そそり立っている。この樹齢600年以上という木の根元付近にぽっかり開いた穴から尽きることなく水が湧き出ている。その水が一辺が7mほどの池にためられ、鑪水(たたらみず)と呼ばれている。鯉や小魚が気持ちよさそうに泳いでいる。
「たたら」とは日本古来の製鉄法のことで、付近には鑪姓の家が数軒ある。河内町には、水を流し砂から砂鉄を分離する砂鉄水路跡(市指定史跡)も残っている。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
昔から地元の人たちの生活の水として使われ、有明海でとれた魚を売る人たちが、冷たい水を氷代わりに利用し、馬の背に載せて金峰山を越えて熊本市内に売りに行ったという。現在も、近くの住民の生活用水として利用されている。水路が湧水と雨水などに分けられているのも珍しい。
周辺スポット情報
近くに河内温泉がある。
地図・アクセス
●九州産交バス=「河内亀石」バス停、徒歩約10分。
●車=河内総合出張所から国道501号を南へ約500m
■住所 熊本市西区河内町船津
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。