宇土市中心部の宇土高校から丘陵地へ2kmほど水田の間を進むと突然水源が現れる。深い木立の中に、清水が堰から溢れ流れるように出てくる。湧水量は毎分約4トンと豊富で、年間を通して水温は16℃。水源内は入ることはできないが、流れ出る場所は水くみや水遊びをするスペースがあり、訪れる人は多い。
もともと宇土市周辺では井戸を掘っても塩水が混じることが多く、清水に恵まれない土地だったため、宇土藩初代藩主の細川行孝公が、寛文4年(1664年)に、轟水源から城下までの4.8kmを土管で結ぶ大工事を行なったという。その後、明和6年(1769年)には、五代藩主興文が破損の激しかった土管を、馬門石を使った石管に改修した。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
現在、使用されている上水道では日本最古といわれ、近隣の家庭で生活用水として現在も使用されている。
周辺スポット情報
水源の近くには、轟御殿跡や轟泉(ごうせん)資料館があり、当時の水道管を見ることができる。一帯は「轟泉自然公園」として整備され,大太鼓収蔵館や宇土細川家墓所,菖蒲園などがある。
地図・アクセス
●産交バス=「宇土本町一丁目・宇土高校入口」バス停、徒歩約20分。
●車=宇土市役所北側の大通り南西に約2km行き、水源の案内板から左折すると間もなく 。
●駐車場=有り
■住所 宇土市宮庄町
※水源地の詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。