熊本市街地の中心地近くにありながら日量約40万トンの湧水量を誇る江津湖は、“水の国”熊本の象徴ともいえる。長さ2.5km、周囲6km、水面の面積は約50ヘクタールあり、全国でも有数の湿地で、加藤清正が江津塘(堤防)を築いたことで湧水が堰き止められて湖になったという。ひょうたん型で上江津湖と下江津湖からなり、水遊びや釣り、ボート漕ぎなどで市民に親しまれている。遊歩道が整備され散策やジョギングなどを楽しむ人も多い。
一時は地下水のくみ上げと水源涵養地の減少で水量が減り心配されたが、「昔の江津湖を取り戻そう」という市民の声の高まりで、年々きれいな姿に戻っている。交通量の多い国道57号や路面電車通りがすぐ近くを通っていながら、動植物の格好の生育地で、「ヒメバイカモ」といった絶滅危惧種など貴重な植物も多い。
その他(利用状況、水景・景観情報等)
上江津湖の湧水地は、江戸時代に細川藩から幕府への献上品となったスイゼンジノリ発生地がある。
周辺スポット情報
周囲には県立図書館、熊本近代文学館、動植物園などがある。近くには水前寺成趣園や地下水が自噴する健軍水源地も。
地図・アクセス
●熊本市営バス=「八丁馬場」バス停、徒歩約3分。
●熊本市電=「八丁馬場」電停、徒歩約3分。
●駐車場=有り
※水前寺公園からは、県立図書館方面まで徒歩10分。
■住所 熊本市東区江津・東区広木町一帯・中央区神水ほか
※水源地についての詳細は管理者へお問合せください。
以下は県庁への問い合わせ先となり、水源の管理状況については把握しておりませんのでご留意ください。